■つくばはバレーか?
板野肯三@筑波大学(2006年10月15日改訂)
つくばでは、この30年の間に非常に興味ふかいことが起こったのではないかと感じている。
筑波大学のOBの手になる作品で、
世の中に非常に大きなインパクトを与えたものがいくつか出た。
作品という風によぶとなると芸術の領域とも通じるところがあることになる。
Rubyは、松本ひろゆき氏の作品で、
世界的に有名なオブジェクト指向プログラミングのためのスクリプト言語である。
同氏は、筑波大学の言語研究室を卒業後、Rubyの開発を行った。
DeleGateは佐藤豊氏の作品であり、
インターネットの中継点に設置して使用するproxy serverである。
同氏が筑波大学で学位取得後に電総研(現在は産総研)
に職を得て開発したシステムであり、やはり、世界的規模のユーザを獲得している。
最も新しいヒットは、
現在筑波大学に在学している登氏が開発して公開しているSoftEtherであろう。
これは柔軟にVPNを行う技術であり、現在、
商用バージョンも作られている。
このような世界的にヒットするソフトウェアを作ることのできる
人材の輩出というのは、なぜか日本では珍しく、
つくばに独自のものであることを考えると、
つくば的であることの意味があるのかもしれない。
技術的側面からみれば、
このようなフリー系のソフトと、
IT系のベンチャーの起業には共通するものがあるらしく、
筑波大学の学生やOBの大学発ベンチャの起業数はかなりの規模に上っている
という事実もある。
しかし、起業の件数を争ってあまり意味はない。
現状に流されず、つくばという伝統をまもり強化していくことの方が重要である。